中古物件の場合、売り主は業者ではなく個人の場合がほとんどです。売り主が個人であれば、その売却理由も様々です。次の買い換え先の物件が決まっているため(例えば、マンションから一戸建てへの買い換え)、今の家を売って頭金を作りたい。あるいは事業が倒産しそうなため、事業資金として今の家を売る。株投資の資金作りや娘の結婚式の資金作り、財産相続のためなどの単なる売却の場合もあります。つまりは、売り焦っている売り主の方であれば、早期に売却したいために、通常の相場よりも安い値段で売りに出そうと考えるわけです。売り主によっては、あまりに売り焦ってしまって、二束三文の値段で売りに出してしまうような人もいます。もちろん逆の人もいます。とにかく、売れてから買い換えを考えよう、売れなければ売れないでも仕方がないさ、と構えているような売り主さんです。引き渡しまでに時間的余裕のある売り主さんや、売却理由がせっぱ詰まったものではなく、売り焦っていない方達です。「高く売れれば儲けもの。なにも焦って安売りすることはないさ」と構えているだけに余裕があります。総じて、こういう売り主さんの物件だと、売出価格が高めに設定されている傾向にあります。ここまで読んできた皆さんなら、安く物件を手に入れるためには、どういう物件を狙えばいいのかがわかってきたと思います。そうです。売り主さんが売り焦っている物件を狙えばいいのです。
今後はどのような住生活が望まれるべきかを提案したいと思います。それは、この格差社会を止めることが一番良いのですが、あまり現実的ではありません。格差社会を受け入れながらも安心と充実の住生活を実現する方策。そのひとつが「賃貸」です。「賃貸」住宅のメリットは「?住み替えが容易である(家族構成の変化に柔軟な対応が可能)?固定資産税、都市計画税等のランニングコストが不要?修繕費が不要?購入の場合に必要な諸費用が不要?家賃の支払いが滞っても事故情報には登録されない?トータルコストが購入に比べて安い?現金で資産を残せる→老後のマイホーム購入も可能」です。これらのほかにもまだメリットがあるかもしれません。一方でデメリットは、一般に賃貸住宅は3LDK以上のファミリー向け物件の供給戸数が驚くほど少ないことです。家族が増えて広い住宅への引っ越しを検討しても、間取りや日当たり、浴室設備やキッチン、収納設備などで、そう簡単には理想の賃貸物件に遭遇しません。ほとんどの家庭が分譲の戸建てやマンション購入に向かう理由の一因はこの辺にもあります。なかなか理想の物件が見つからず悩んでいるところに、間取りが理想的で日当たりが良好な「新築」物件が見つかれば、後は住宅販売業者の「金利が上昇する前に」や「賃貸は掛け捨てです」、「資産家になりましょう」や「住宅ローン控除が受けられます」などの巧みなセールスに乗せられ「購入」に向かい、そこで住宅ローンと出会い、無理な借り入れを起こし、生活が困窮するわけです。私に限らず誰もが、生活と住宅を天秤にかけたら「生活」のほうに重みを感じているはずです。ただ多くの方が目の前の「住宅」に目が眩むのは、「住宅」が目に見えるモノだからでしょう。当たり前ですが大切なのは生活です。生活を重視した場合、当然「賃貸」という選択肢もあるはずなのです。ところが、ファミリー向けの良質な賃貸住宅が不足しているのです。これが日本の最大の欠陥だと思います。
九三年に東京から千葉に引っ越してきたときに、心に誓ったことがあります。「おしゃれに生活しよう!」それまでの古い・ダサい・狭いの三拍子そろったアパート暮らしから、こんどは広くてきれいな一戸建ての生活。どんなことがあってもおしゃれに生活してやるゾー!しかし最初の誓いはどこへやら、あんなに広くてきれいだと思っていたリビングにはまた物があふれています。あこがれのウォークインクローゼットはただの物置と化してごちゃごちゃ。私は一大決心をしました。去年一年間、一度も着なかった服と、使わなかった物は処分するぞ!ここで「処分」と言っているのにはわけがあります。本当は、いらない物はホイホイ捨ててすっきりしたいんです。でも、一応私もエコロジストと呼ばれているし、ゴミ減量に関する本も書いています。本当に本当のこと言うと、皆さんの批判が怖くて捨てられないんです。地球のため、環境のためを考えて不用品をゴミに出さないのではないんです……。
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