山林の中を進み、厚内に到着。ここで14回目の交換を行うため、4分間停車する。交換列車は上り特急「おおぞら10号」。3年前の時も、やはり厚内で交換があり、相手は今日と同じ「おおぞら10号」だった。その時には、下りホームの反対側になぜか寝台特急「北斗星」牽引機のDD51―1143の姿があったのを思い出す。ダークブルーの車体を帯広方に向け停車中で、思わぬ出会いに驚いたものだ。その後部には14系客車が4両つながれ、ドア上の表示幕(「団体」の表示あり)から団臨(団体臨時列車)としれた。駅本屋に面した上りホームには、恐らく団臨に添乗していた(あるいはこれから添乗か)と思われる売り子の姿があり、商品のチェックに余念がなかった。その彼女たちの脇を猛スピードで上り特急「おおぞら10号」が通り過ぎていったのが、なぜか印象に残っているが、時も季節も変わり、DD51も団臨も売り子の姿も無論ない。かすかな感傷を振り払って、「おおぞら10号」の通過をカメラに収めるべくホームへ出ることにした。ここでは1両目前方の運転席後ろのドアしか開かない。
主なスイスの登山列車とその特徴は、次のとおりだ。・ピラトゥス世界一の急勾配で知られる赤い登山列車。牧場や荒々しい岩のトンネルを抜け、ピラトゥス山頂(2123メートル)まで登る。・シーニゲ・プラッテSPBと呼ばれる登山鉄道が、1967メートルの展望台まで運ぶ。途中、アイガー、メンヒ、ユングフラウの眺めがいい。・ベルナーオーバーランド登山鉄道BOBがインターラーケンからグリンデルバルト、ラウターブルンネンまでを結ぶ緑とクリーム色の登山鉄道。・ロートホルン真つ赤な客車を付けたSL、ブリエンツ・ロートホルン鉄道がユングフラウを望めるロートホルン展望台(2242メートル)まで運んでいく。・ゴルナーグラートマッターホルンを望める標高3090メートルのゴルナーグラート展望台まで登る。夏の間だけ、早朝のご来光列車が走る。・氷河特急(GlacierExpress)登山口と登山口を結ぶ「山岳鉄道」として最もよく知られているのが「氷河特急」だ。ツェルマットーサンモリッツ間を約8時間で結ぶ。途中、オーバーアルプ峠や高い橋ゲタで有名なランドヴァッサー橋、ビス氷河、マッターホルンなどが眺められる。・ベルニナ特急(BerninaExpress)サンモリッツからイタリア国境を越えてイタリアのティラノまで、アルプスの谷間を氷河や雪の山々を見ながらのんびりと走る。赤い車体が周囲の緑の山々によく映える。途中下車して、オスピチオ・ベルニナ駅からアルプ・グリエム駅まで、バリュ氷丿可を眺めながら軽いハイキングを楽しむのもいいだろう。ウィーンの「伝統的カフェハウス」、その構造と利用法ウィーンのカフェといっても実は3種類ある。ひとつは「カフェ・エスプレッソ」。名前のようにちょっと立ち寄って気軽にコーヒーを飲むところ。たいてい女性の給仕がつく。もうひとつはカフェと菓子専門店がセットになった「カフェ・コンティトライ」。自家製トルテの種類も豊富で、後に述べている伝統のカフェハウスよりは甘く、ソフトな雰囲気が漂っているのが特徴だ。
いわゆる安宿では、長らく泊まっていると、なんとなくディスカウントしてくれることが多い。1、2泊ではあまり効果はない。3泊以上が最低条件。5泊以上ならディスカウントしてもらえる確率はぐんと上がる。とはいえ、これはシステムではなく、長逗留する人には値引きしてあげてもいい、という漠然とした宿側の概念に、その人物への印象がプラスされて割引率が決まる、いわば気分値段だ。つまり、宿の人、特に値段の決定権を持っている人物への心象をよくしておくに越したことはない。別に、女の武器まで使う必要はないが、愛想をよくしておいたほうが得する率は高いのだと覚えておこう。ちなみに、値段は初めに交渉するのが原則だが、1、2泊して居心地を確かめてから居座るかどうか決めたいこともある。そんなときは、居座ることにした時点から、立ち去るまでのどこかで、また交渉すればよろしい。
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