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インターネット総合研究所と同時に上場

インターネット総合研究所と同時に上場した、リキッドオーディオ・ジャパンも負けてはいない。直前期の業績は、売上高が約五二〇〇万円で、三億円の赤字だ。それでも上場し、公募価格三〇〇万円に対して六一〇万円の初値がつく。さらに、このリキッドオーディオ・ジャパンについては、今でも語り草になっているあるエピソードがある。それは上場記念パーティーの席でのこと。壇上には小室哲哉、つんく、浜崎あゆみ、モーニング娘、鈴木あみ、SPEEDといった当時の芸能界を代表する面々が並び、さらに、パーティーの途中で藤原紀香が駆けつけるというド派手な演出。会場に居合わせた人たちは皆、目を白黒させていたという。まさに、常識を超えたバブル以外の何ものでもない。この二社の上場時の時価総額は、当時のネットバブルの異常さを物語るいい例だ。そして、これがきっかけとなって、いつの間にか経営に対する熱い思いもない、会社を株式公開させて巨額の富を得ることだけが目的の若手起業家が、大挙してネット企業になだれ込んでくることになる。

インターネットを世界中とつながっているメディアとしてみる

インターネットを世界中とつながっているメディアとして見たとき、言語の問題がよく議論されます。以前、日本政府がインターネットを用いて、情報を開示しようとしたときに、関係者から「公開する情報は日本語なのでインターネットには向いていないのではないか」と、質問されたことがあります。これは大きな誤解ですが、そう思っている人はいまでもたいへん多いのではないでしょうか。インターネットは英語だから自分はどうすればよいのか、情報開示は英語でなければいけないのではないだろうか、と。これはあまりにも世界を意識しすぎていると、私は思います。インターネットの世界は英語でなければいけないのか、これは大きな問題です。実は私たちがコンピュータ・ネットワークを日本ではじめたとき、最初にコンピュータの日本語化にとりかかりました。研究環境としてのコンピュータ・ネットワークの日本語化です。

SEOやSEMの知識やノウハウを広告主などの顧客に提供

ネット広告会社は必然的に、バナーや検索連動型広告の営業とともに、SEOやSEMの知識やノウハウを広告主などの顧客に提供し、従来のコミッション(手数料)に、フィー(成果報酬)を加えることによって収益を上げる方向に向かわざるを得ないわけである。ネット広告会社の生き(残)る道はいろいろだ。サイバーエージェントのように、自身がメディアとなっていくやり方もあるだろうし、いま述べたように、マーケティング、コンサルティング力を身につけ、顧客や消費者をより良い方向に導く生き方もある。ただ、どちらにしてもネット広告というのは、従来のような、巨大メディアの「時」と「場」を高額で買い入れ高額で販売(コミッション)するどんぶり勘定とは決定的に異なり、テレビなどに比べれば「少額取引」「効果測定」「成果報酬」という、仲介業にとってみると、きわめて厳しい収益モデルということになる。